目立たない矯正リンガル矯正(舌側矯正・裏側矯正)
※リンガル矯正を利用した矯正治療は保険適応外の自由診療となります。費用についてはこちらをご確認ください。
リンガル矯正(舌側矯正・裏側矯正)の歯科を選ぶ基準
リンガル矯正とは、「舌側矯正」「裏側矯正」とも言われるように、歯の裏側にブラケットを付ける矯正方法です。表からは目立たないため、審美的にも優れた矯正治療となります。
矯正歯科治療を行っている歯科医院は、全国各地にたくさんあります。最近では、一般的な歯科医院でも「矯正歯科」に対応しているところばかりですので、あなたがむし歯の治療を行っている歯科医院でも、矯正歯科治療を行っているかもしれません。
それでは、どの医院を選べば、納得のいく矯正治療を受けることができるのでしょうか。
現在、歯科医師の数は10万人を超えています。その中で矯正を専門としている歯科医師はわずか2000人程度なのです。また、日本矯正歯科学会の会員数は2006年時点で約6000人、そのうち認定医審査に合格し、充分な学識と経験を認められた 日本矯正歯科学会認定医は約1200人です。更に世界舌側矯正歯科学会の認定医となればごく少数になります。
矯正治療は、治療期間も長く、転院もしにくく、費用も安くはありません。矯正治療の中でも高度な技術な必要で費用も高額なリンガル矯正(舌側矯正・裏側矯正)を行うには、専門的な知識を持ち、その分野を専門的に治療している歯科医師の方が、安心して納得のいく結果を出せるのではないでしょうか。
リンガル矯正(舌側矯正・裏側矯正)のメリット
1.表から見えない
歯の裏側(裏側・舌側)に矯正装置を装着するので、表からは見えず、周囲の人に矯正をしている事が気付かれません。この為、芸能人や接客業など、容姿に気を使うお仕事をされている方に人気です。
2.虫歯になりにくい
装置が歯の内側にあり、常に唾液で湿った状態です。唾液はむし歯をつくる細菌の住処となる歯垢が歯の表面にできるのを防ぎ、口の中を中性に保つ働きがある為、通常の矯正装置よりも比較的虫歯になりにくくなります。
3.歯が後ろに下がりやすい
矯正治療では、歯を抜き、そのスペース分前歯を後ろに移動させる方法を取ることがありますが、表側矯正では固定源としている奥歯が逆に引っ張られて前に移動してしまうことがあります。裏側矯正は、装置が固定源となる奥歯を動きにくくするので、前歯をきちんと後ろに移動させることができ、前歯が引っ込みやすくなります。
4.舌癖の抑制で、矯正後の後戻りのリスクが減少
歯は頬と唇が内側に押す力と、舌が外側に押す力の均衡する位置に並んでいますが、歯が前に出ているいわゆる出っ歯の方の多くは、常に舌で前歯を押している癖がある為、歯が舌の力で除々に前へ動いてしまいます。この舌の癖が治らなければ、矯正後も再び舌で歯を押し出し、後戻りする可能性が高くなりますが、リンガル矯正の場合、この癖も同時に矯正する事が期待できます。
デメリット
・表側に比べてう蝕のリスクは低いが歯周病に対するリスクは高い。
・治療初期(2-5週間程度)に発音障害が発生しやすい。
・上顎に舌側装置を装着し装置が下顎歯列と噛み込む場合、一時的に食事が困難な時期が生じる。
・なれるまでは歯磨きが難しい
リンガル矯正(舌側矯正・裏側矯正)治療例
初診
治療中
治療後
- 治療方法
- 小臼歯4本の抜歯後、表から見えない『カスタムメイドリンガルブラケット装置』を上下に装着して矯正しました。治療例は昔の装置を使用していますが、現在はさらに小さく、歯の動きもよいミニ装置(STB,クリッピーL)を使用しています。治療終了後には「気になっていた口元が、とても綺麗になった」と大変喜んで頂きました。
- 治療期間
- 2年
- 患者
- 女性19歳
- 主訴
- 口元が気になる
- 費用
- 100万円(検査料・調整料・保定装置は別途)
※治療当時の金額です - リスク
- ・歯周病のリスクが高まる。
・治療初期は、装置に慣れるまで発音障害が発生しやすい。